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国立高専全51校が「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」の認定を目指す
~今夏、リテラシーレベルに33校、応用基礎レベルに5校の国立高専が認定。データサイエンス・AI人材の育成に貢献~

2022/09/20

 独立行政法人国立高等専門学校機構(以下 、高専機構)では、2022年度の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」(実施:文部科学省)の募集に、全国の33の国立高等専門学校(以下、国立高専)が申請し、33件が認定され、2021年度の9件と合わせて、42件(全国国立高専のうち8割強)が認定されました。また、自らの専門分野への数理・データサイエンス・AIの応用基礎力を習得することを目指す同認定制度(応用基礎レベル)に5校7件申請し、全て認定されました。(※1)
K-DASH
 高専機構では、この認定制度が始まる前から社会の潮流を捉え、高専発!「Society5.0型未来技術人財」育成事業を進めています。中でも「K-DASH」(ケーダッシュ)プロジェクト(※2)では、AIやビッグデータなどの技術を組み合わせる実装力を身につけた人材育成としての高度化を図り、各高専と連携してSociety5.0時代における高専教育の質保証と人材育成に取り組んでいます。この取り組みが、全国国立高専の8割強が認定を受けることにつながりました。

■リテラシーレベルでは全校8割強の42校が認定

 政府の定める「AI戦略2019」(※3)では、「文理を問わず、全ての大学・高専生(約 50 万人卒/年)が、課程にて初級レベルの数理・データサイエンス・AIを習得」を具体的目標の一つに掲げています。この達成を目指し、大学・高専の正規課程教育のうち優れた教育プログラムを政府が認定する制度「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」の公募が、2021年度から行われています。
 2021年度は78件が認定され、そのうち国立高専からも9校の申請のうち9件が認定されました。2022年度は33校の国立高専が申請し、33件が認定され、2年間で42件が認定されたことになります。
 2023年度には残り9校が申請し、全51校の国立高専が認定されることを目指しています。

■先導的で独自の工夫・特色を有するリテラシーレベルプラスも2校選定

 認定された教育プログラムの中から、先導的で独自の工夫・特色を有するものを「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)プラス」としています。2021年度は11件が選定され、国立高専からは長岡高専が選定されました。2022年度は7件がプラス選定され、そのうち国立高専では、富山高専が選定されました。

■AI×専門分野のダブルメジャーを促進する応用基礎レベルも5校7件が認定

 また、一定規模の大学・高専生(年間約25万人)が自らの専門分野への数理・データサイエンス・AIの応用基礎力を習得することを目指す「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)」の公募も2022年度から開始されました。国立高専からは5校(苫小牧・旭川・富山・石川・佐世保高専)7件の教育プログラムが認定されました。
 実践的・創造的技術者を養成する高専は、これからも社会・経済構造の変化、技術の高度化、社会・産業・地域のニーズ変化を踏まえ、学生が数理・データサイエンス・AIの基礎知識を身につけ、好奇心と創造力を発揮できる教育環境整備に取り組んでいきます。


<参考>
※1 2022年度認定国立高専一覧
 「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル・応用基礎レベル)」の認定・選定結果について:
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/suuri_datascience_ai/1413155_00011.htm


※2 高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業とK-DASHについて
 高専機構では2020年度から、Society 5.0により実現する未来技術をリードする高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業GEAR 5.0(未来技術の社会実装教育の高度化)、COMPASS 5.0(次世代基盤技術教育のカリキュラム化)を立ち上げています。
 K-DASH(KOSEN Mathematics, Data science and AI Smart Higher Educational Community)では、COMPASS 5.0のプロジェクトとして、全国の国立高専と連携し数理・データサイエンス・AI教育を進めています。『AI×DS(データサイエンス)で加速する高専生』『AIとデータでスペシャリストへ加速する高専生』を全国高専で育成すべき人材像としています。以下のピラミッド型人材育成を展開し、卒業生の100%にリテラシーレベル、20%以上に専門レベルを習得させ、1%のトップレベルから研究者、起業家などの人材を輩出することを目指しています。
数理・データサイエンス・AI教育ピラミッド型人材育成イメージ
図1 数理・データサイエンス・AI教育ピラミッド型人材育成イメージ
高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業:
https://www.kosen-k.go.jp/about/profile/gear5.0-compass5.0.html
K-DASH:https://k-dash.nc-toyama.ac.jp/


※3 「AI戦略2019」
 2019年6月に、統合イノベーション戦略推進会議で決定されました。現在、「AI戦略2022」が公開されています。
詳細参考URL 内閣府HP:https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/index.html
「AI戦略2019」における教育改⾰に向けた主な取り組み
図2 「AI戦略2019」における教育改⾰に向けた主な取り組み
エキスパート、応用基礎、リテラシーレベルの主な取組と育成目標【2025年】
出典: 令和元年7⽉9⽇内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)資料
(URL:https://www.maff.go.jp/j/kanbo/tizai/brand/attach/pdf/ai-15.pdf
 

本件に関するお問い合わせ先
富山高等専門学校 教務課
(高専機構COMPASS 5.0「K-DASH 」プロジェクト拠点校)
〒939-8630 富山県富山市本郷町13番地
Tel:076-493-5405 、FAX:076-493-5488
gaku@nc-toyama.ac.jp

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