令和4年9月20日から9月23日にかけて、第15回ISATE2022(International Symposium on Advances in Technology Education、国際工学教育研究集会)が、シンガポールのテマセク・ポリテクニックにより開催されました。昨年から引き続き、今回も新型コロナウイルスの影響を受けてオンライン開催となりました。
ISATE 2022は「Insights and Innovations in Technical Education」をメインテーマ、「技術教育における教授法と成人教育法の革新的なアプローチ」、「技術教育エコシステムの持続可能な開発」、「技術教育の競争力構築のためのパートナーシップ」「学際的かつ起業家的な学び」の4つをサブテーマとして、初日から最終日まで、プレゼンテーションやワークショップなどさまざまなプログラムを行いました。
初日のオープニングでは、実施校であるテマセク・ポリテクニックのPeter Lam学長と、ISATEカウンシルの議長である高専機構の谷口理事長の挨拶がありました。その後の基調講演では、産業界から発表があり、シンガポールからはAccuron TechnologiesのTan Kai Hoe CEOが、日本からは第一工業製薬の坂本隆司会長がプレゼンテーションを実施しました。第一工業製薬は、高専卒業生を多数採用いただいており、そうした関係性にも触れていただき、会社の成り立ちや業務内容のほか、工学教育の重要性について述べられました。
また、3日目には、機関発表の1つとして、舞鶴高専の内海校長によるプレゼンテーションが行われました。高専の教育は立地的な条件への配慮も必要であるとの趣旨を、舞鶴高専を具体例としながら発表されました。
次回、ISATE2023は日本の松江高専が実施校となり、令和5年9月12日~15日の開催を予定しています。日本での実施は2019年以来の4年ぶりとなります。
※ ISATEは、国立高等専門学校機構が包括的学術交流協定を締結している、シンガポール、香港、フィンランド等にある教育機関の教職員が、科学・技術及び工学の教育に関する議論や情報交換を行うことにより、総合的・多角的視点から実践的技術者教育のさらなる発展を目指すことを目的として開催している国際会議です。
高専理事長の挨拶

基調講演(第一工業製薬・坂本会長)

各種プレゼンテーションの様子(於:高専機構会議室)

機関発表(舞鶴高専・内海校長)