このたび、高専制度創設60周年記念の一環として、「国際学長フォーラム(International University/ College Presidents’ Forum)」を、11月17日(木)に如水会館(東京・竹橋)にて開催いたしました。
本フォーラムでは、高専教育システムのこれまでの実績を踏まえ、これからの新たな時代において求められるエンジニアとは何か、その育成のために高専などの高等教育機関による人材育成はどうあるべきかについて、国内外の産学官関係者により意見交換を実施しました。
フォーラムには、8か国・地域の政府機関、大学、高専、ポリテク等から、約30名(随行者を合せて約50名)が参加しました。協定校、提携機関、更には、エジプト、ウズベキスタンなど、高専教育システム導入に強い関心を有する国・地域からの参加があり、高専機構のグローバルパートナーシップ形成に大きく寄与する機会となりました。
討議セッションにおいては、参加者からは、産業界のニーズに即応した実践的なエンジニア教育、Re-skilling やUp-skilling が重要であること、学生の学習成果を重視したinnovative な教授法を検討中であること、SDGsを念頭においた教育が必要であることなど、これからのエンジニア教育の在り方に資する、様々なアイデア・知見等が共有されました。
社会、経済、環境、技術などの激しい変化の中で将来を見渡すことが困難な中、時代の変化に即応した、実践的なエンジニア育成を続ける高専教育システムについて、多くの参加者から高い評価がなされました。
なお、本フォーラムの中では、高専機構とトゥルク応用科学大学との間の学術交流協定更新の署名式も開催されました。
国際学長フォーラムの模様

フィンランド・トゥルク応用科学大学タアティラ学長と
谷口理事長による協定更新署名式
集合写真