オムロン・高専機構共同教育プロジェクト「第8回 制御技術教育キャンプ」を開催
国立高等専門学校機構とオムロン株式会社は、ものづくりの現場の即戦力として世界を相手に活躍できる制御技術者を育成する目的で、制御技術教育に関する様々な共同教育事業を平成20年度より展開しています。この事業の一環として8月27(月)から8月31日(金)の5日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて制御技術教育キャンプを実施し、5国立高専18名の学生が参加しました。
今回の課題は「自動制御ピタゴラスイッチ」で、3軸ロボットを制御し、コース上を非常に速い速度で転がってきた金属球を、ロボットの手先に接続された細い溝のみがある短いレールで受けて静止させ、別の位置に設置されている次のコースまで落とさないように搬送して再度転がすというものでした。条件として、1.受渡しの際のモーションの精密さ2.受取の際の金属球の飛出し防止制御等が求められました。学生3名のグループで課題に対するコンセプトを決定し、その実現に向けて挑戦することを目標にシステム開発するため、お互いに初対面ながら毎日懸命に課題に取り組みました。
最終日の成果発表会では、プレゼンテーションを行いました。5日間という短い時間で参加学生の制御技術に関するスキルはもちろんのこと、計画性、コミュニケーション力等の分野横断的能力も確実に高まり、参加者全員が学校での教育では得ることができない貴重な体験をした素晴らしいキャンプとなりました。