平成29年12月11日(月)~12日(火)の2日間にわたり、ベルサール神保町(東京・神保町)において「平成29年度国際交流関係教職員スキルアップワークショップ」が開催され、全国の国立高専から64名の教職員が参加しました。
1日目は「国際交流活動におけるリスクマネージメントとケーススタディ」をテーマに実施しました。はじめに、「安全な海外派遣のために~安全対策のポイント」と題して、外務省領事局海外邦人安全課長の石瀬素行氏による基調講演が行われました。ご自身の海外での体験談を交え海外でのリスクや邦人被害の内容などのお話がありました。また、学生を海外に派遣する際の学校内における危機管理体制のあり方や、外務省が対応できること・できないことについて具体的な例を取り上げてお話いただきました。
講演後、「海外研修時におけるリスクマネージメントとケーススタディ」について、ブロックワークショップを実施し、10グループに分かれてディスカッションが行われました。アドバイザーとして外務省領事局海外邦人安全課の大森聡一郎氏、弘中義紀氏、AIU損害保険株式会社危機管理・企画課の永橋洋典氏を招き、ワークショップ中それぞれの立場から様々なアドバイスをいただきました。また、グループ発表の際には講評をいただき、緊急時対応のノウハウを共有する場となりました。
2日目は「グローバルエンジニアリング教育」をテーマに実施しました。最初に、「グローバルエンジニアリング教育について」と題して国際交流センター副センター長の戸谷順信教授から説明がありました。「さくらサイエンス」をはじめとする国際交流をサポートするシステムや機構本部主催のプログラム等について話がありました。
次に「官民協働海外留学支援制度トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」と題して、独立行政法人日本学生支援機構グローバル人材育成課の水口貴之氏、余蘭氏より、募集概要について紹介があり、申請方法とコースの詳細などを丁寧にご説明いただきました。また、高専の学生には理系分野での専門性を活かしプロフェッショナル分野・未来テクノロジー人材枠に積極的に応募して欲しいとのアドバイスをいただきました。
今年度は谷口功理事長が出席し「国立高等専門学校の輝く明日に向けて=国際展開は高専の生命線になる=」と題して講話しました。学生が積極的に海外派遣等を経験することで、変化する社会で活躍できる「人財」の育成につながるとのお話がありました。
休憩をはさみ、木更津高専のSAPKOTA先生より「CDIO加盟後の国際交流活動」につて講演いただき、今後の国際交流活動推進に向けて情報を共有する機会となりました。
最後に機構本部国際交流センター戸谷副センター長からの閉会のことばにて2日間のプログラムを終了しました。
【基調講演】外務省 石瀬素行氏
【ワークショップ】外務省 弘中義紀氏
【ワークショップ】AIG 永橋洋典氏
ワークショップの様子
【トビタテ事務局】水口貴之氏
【トビタテ事務局】余嵐氏
【講話】谷口理事長