平成29年7月4日(火)、7月5日(水)の2日間にわたり、学術総合センター中会議場3-4(東京・竹橋)において、「平成29年度 全国国立高等専門学校 国際交流室・国際交流センター長会議」が開催され、全国の国立高等専門学校から55名の国際交流室長・センター長及び国際交流担当者が参加しました。
八戸高専阿部恵教授の進行のもと、はじめに、国立高等専門学校機構国際交流センター長・三谷知世理事から、「高専機構の国際戦略について」と題して高専機構における国際戦略方針についての説明があり、グローバル高専事業の推進により高専学生・教員の育成に取り組むことで、世界の人材育成に貢献したいとの話がありました。続いて、国立高等専門学校機構国際交流センター副センター長戸谷順信教授から高専機構国際交流センターの組織及び事業についての概要説明があり、国際交流センタープロジェクト担当者についても紹介がありました。次に、杉本和英国際企画室長から高専海外展開についての説明があり、モンゴル・東南アジアにおける高専教育モデル展開と海外展開中期の行程等について紹介がありました。引き続き、エデュケーション・ニュージーランドの北岡美佐子氏、ニュージーランド航空の渡辺光哉氏より、ニュージーランド概要及び教育事情について説明がありました。
そして休憩をはさみ、「Towards Comprehensive Internationalization」と題して、アリゾナ大学Center for English as a Second Language, DirectorのNicholas Ferdinandt氏による基調講演が行われました。Ferdinandt氏は、アメリカの大学における、グローバル人材育成に関する指標及び大学の取り組み、グローバル戦略、大学の国際交流の運営組織・運営方法、国際交流担当者の位置付け、危機管理、グローバルコンピテンシーの必要性、海外派遣やインターカルチャラルコンピテンシーのカリキュラムへの導入などについて、アリゾナ大学の例をあげて説明をされました。また、高専の海外インターンシップ拡大の戦略等についても提案がありました。その後、参加者との英語による活発な質疑応答がなされました。
講演後、戸谷順信教授から、国際交流推進に伴うマンパワー不足の解消にむけて、ブロック内で連携できる国際交流事業の一つである海外インターンシップについて説明がありました。その後、ブロックごとにワークショップを実施し、ブロック内で連携できる海外インターンシップ拡大に向けて、活発な意見交換が行われました。ワークショップ終了後は、科学技術振興機構の根本氏からさくらサイエンスプランの説明を受け、1日目のプログラムを終了しました。
2日目は、1日目に引き続き、ブロック内で連携できる海外インターンシップ以外の事業についてワークショップを行った後、2日間のワークショップで得た結果をブロック毎にまとめて、全体発表を行いました。ワークショップ全体発表終了後には、戸谷順信教授からの会議のまとめの講評に引き続き、谷口功理事長から、高専機構として各校の国際交流に、より一層力を入れていく旨のお言葉がありました。最後に、三谷知世理事・国立高等専門学校機構国際交流センター長からの閉会のことばにて2日間のプログラムを終了しました。
【基調講演】Dr. Nicholas Ferdinandt
【さくらサイエンス】根本光宏氏
【講評】谷口理事長
【【組織及び事業説明】三谷理事 ワークショップの様子
参加者の様子