令和3年8月17日から8月20日にかけて、第14回国際工学教育研究集会(ISATE2021)が、フィンランドのトゥルク応用科学大学により開催されました。アジア以外の国で開催される初めてのISATEは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンラインでの開催となりました。
ISATE2021は、「Educating Future Innovators」を主たるテーマとし、初日から最終日まで、ワークショップや口頭発表など、さまざまな形で発表が行われました。5つの教育テーマ(アクティブラーニング・産学連携・教育の継続的な改善と質向上・未来のプロフェッショナル育成・教育における持続可能な開発)と2つの研究テーマ(医療技術と医工学・機能工学材料)について、8か国268名が参加する活発な発表と意見交換の場となりました。
初日のオープニングでは、実施校であるトゥルク応用科学大学のVesa Taatila学長と、ISATEカウンシルの議長である機構の谷口理事長の挨拶があり、同日開催の学長・校長セッションでは、トゥルク応用科学大学のVesa Taatila学長と谷口理事長および参加各国の校長とで、新型コロナウイルスの世界的流行が教育に与えた影響というテーマに沿って、各校における取組を紹介しながら、オンライン教育のメリット、デメリット、実験実習などの重要性、新しい教育の評価等について意見交換が行われました。
2日目には、機関発表の1つとして、鈴鹿高専の竹茂校長より「GEAR5.0」についての講演が、井上理事より現在の高専の取り組みを紹介する基調講演「KOSEN, now」の発表がありました。
参加者からは、海外の教育者との討論や情報共有を通じて、見識が深まり、自身の教育研究を続けていくための後押し(モチベーション)となったなどの意見が聞かれました。
次回、ISATE2022は、シンガポールのテマセクポリテクニックを実施校として、令和4年9月20日から23日までシンガポールで開催されます。
※ISATEは、国立高等専門学校機構が包括的学術交流協定を締結している、シンガポール、香港、タイ、フィンランド等にある教育機関の教職員が、科学・技術及び工学の教育に関する議論や情報交換を行うことにより、総合的・多角的視点から実践的技術者教育のさらなる発展を目指すことを目的として開催している国際会議です。

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オープニング |
理事長の挨拶 |
竹茂校長の機関講演 |
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井上理事の基調講演 |
同・質疑応答 |
2022実施校のプレゼン |